いざ実家を相続しようとしたらゴミ屋敷だった、なんて悪夢みたいなこと考えたくもないですよね。
しかし、実際にゴミ屋敷と化した実家を相続しなければならなくなった、という例も少なくありません。
ゴミ屋敷の処理に困ってしまうことも多いです。
そこで今回は、ゴミ屋敷を相続放棄するメリットとデメリット、実家の活用方法についてご紹介します。

 

□ゴミ屋敷を相続放棄するメリット・デメリット

ゴミ屋敷を相続放棄する場合のメリットとデメリットを説明します。

 

＊相続放棄のメリット

1つ目は、借金のようなマイナスの遺産を相続する必要がないことです。
例えば、ゴミ屋敷の所有者だった故人が莫大な借金を抱えていた場合は、相続放棄をするとその借金を相続せずに済みます。

2つ目は、相続税の支払い義務がなくなることです。
遺産を相続した場合、相続税の納税義務がありますが、ゴミ屋敷を相続放棄するとこれを支払う必要がなくなります。

 

＊相続放棄のデメリット

1つ目は、相続放棄すると他の全ての遺産を相続できなくなることです。
相続放棄をすると、全ての遺産を放棄することになるため、他の価値のある財産も相続できなくなります。
また、勝手に遺産処分してしまうと相続に同意したものとみなされ、相続放棄できなくなることもあるので注意しましょう。

2つ目は、そのままゴミ掃除をしないままでいられるわけではないことです。
相続放棄をしてもゴミ屋敷の管理責任は相続人にあるので、ゴミの掃除をして管理する義務があります。

3つ目は、他の相続人とトラブルになる可能性があることです。
相続放棄をしてもゴミの片付けは必要なので、相続人が複数人いる場合は誰が掃除するかで揉める可能性があります。
相続人全員で一緒に掃除するにしても、金銭的なトラブルも発生しかねません。

 

□実家を相続した時の活用方法

相続した実家の活用方法について3つ紹介します。

1つ目は、自分で住むことです。
今自分が住んでいる家より、実家の方が立地が良い場合は引っ越してしまうのもおすすめです。

2つ目は、売却することです。
実家に住む予定がないならば、売りに出してしまうのも1つの手です。
買い手が見つかれば、多額の金銭が手に入ります。

3つ目は、賃貸に出すことです。
賃貸に出して借り手がつくと、継続して賃貸収入が得られます。

 

□まとめ

今回は、ゴミ屋敷を相続放棄した場合のメリットとデメリットと、実家の活用手段について解説しました。
ゴミ屋敷を相続放棄するとマイナスの遺産を相続せずに済みますが、価値のある遺産も相続できなくなる点に注意しましょう。
ゴミ屋敷を片付けると実家の活用もできるようになるので、覚悟を決めて向き合うのも良いかもしれませんね。
当社では、遺品整理や片付けが終わっていなくても受付可能ですので、実家の扱いにお困りでしたらぜひご相談ください。